もっけ(4)

ちまたでウワサの、本格派モノノケ・コメディ! ――悩める霊視能力者・静流(しずる)のもとに、「彼岸(あちら)側のもの」にただならぬ関心を持つ少女、佐保(さほ)が急接近。
一般人からは“オカルト好きのノイローゼ女”と疎んじられる彼女だけれど、静流にだけは彼女の苦しみの理由が視(み)えてしまう。
佐保の身体にまとわりつく、「煙々羅(えんえんら)」という妖怪の仕業とは、なにか……。
心の機微も切ない「エンエンラ」ほか、全6作。
「ぼくの村」、それはどこにでもあった日本の村のひとつだった――。
1966年6月、少年たちは暗闇のなかで、青白く輝く馬が飛ぶように駆ける姿を見た。
その日は、彼らの村がつぶされる決定が下された日でもあったのだった……。
新しい空港を建設するため、20年かけて開墾してきた自らの土地を、突然奪われることになった農民たち。
彼らの長きにわたる戦いが、今、幕を開けた!! 「成田闘争」を題材としたフィクション第1弾!!新空港建設の反対運動に乗り出した大人たちの姿は、少年たちにも多大な影響を及ぼしはじめていた。
そんななか、父母たちの運動を理解し自らも戦うため、子どもたちは少年行動隊を結成することになるが……!? 「無抵抗の抵抗」を掲げ、機動隊と戦う大人たちの努力もむなしく、国は「ぼくの村」に3本の杭を立てていった!! 空港建設を受け入れる条件派と反対派の溝も徐々に深まっていき……。
問題激化の第2弾!!父も母も兄も、そして祖父やぼくまでもが、反対運動へと身を投じていった。
村中総出の集会の日、「ぼくの村」に駆けつけた学生たちのデモ隊と機動隊が衝突し、一時は機動隊の弾圧をはねのけたのだったが……。
そんななか、貧しい農民たちを金で買収する国のやり方に、村人たちの憤りは高まっていく!! しかし、その反面、金のために土地を手放す村人も増えていき……。
この闘争からは目が離せない!! 第3弾!!「ぼくの村」が、少しずつ消えていく。
見捨てられた家や畑は、もう二度と人の温もりを感じることはない――。
外(ほか)の土地への移転が増え、小学校や中学校では徐々に子どもたちが減りはじめていた。
去る者たちも、それぞれに苦しい想いを抱えていたのだったが……。
反対派の運動むなしく建設準備が進められていくなか、村人たちは、自分たちが守るべきものが何であるかに気づいていき……!? 驚きの問題作、第4弾!!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60020044